靴音が信じられないくらい大きく響く。街灯もまばらな暗く寂しい新月の夜道。若い娘がひとり通るには危険な場所だった。角を曲がったところで抱きしめられた。闇に隠れ、待ち伏せていたのだ。悲鳴をあげる暇も与えられなかった。脇腹に潜り込む指先、その素…
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