Tome文芸館 Annex

自作読み物を紹介。動画用朗読音声を常時募集。英訳はGoogle翻訳。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

わからないまま

印刷工場からの帰宅途中、道路が工事中だった。 どこを通れば問題ないのか、視界が悪く、しばし迷う。 「おーい」 私の名前を呼ぶ工場長の声が聞こえた。 どうやら工場長が道路工事を監督しているらしい。 路面の印刷にまで手を出したのだろうか。 信じ難い…

形ばかりの相撲

土俵の上で変則的な相撲が始まった。 どちらも相手力士の肌に触れていない。 コンニャクみたいな材質、枕ほどの大きさの直方体を 双方、両手で挟むように持ち合っている。 これを押し引きすることで、間接的に相撲を取る。 変則的な綱引きのようでもある。 …

ブラスバンド

高校のブラバン部員たちが帰宅途中、暴漢に襲われた。 部員たちは抵抗した。当然の如く闘った。 勿論、手持ちの楽器を武器にしたりはしない。 なぜなら、一般に管楽器は高価だから。 むしろ、楽器は暴漢から守るべき物である。 そのため、片手または両手が塞…

貸切バス

貸切バスに乗ってどこかへ行こうとしている。 店主だったか教祖だったかが主催する団体ツアー。 風体からして怪しい男や女や性別不明。 よからぬ噂や実績が山ほどある。 う~ん。 破滅へ向かっているとしか思えん。 Chartered BusWe are going to go somewhe…

放任教育

子の学習進度をその子自身に任せる親。 条件さえ揃えば、放任主義の教育も悪くなかろう。 ただし、AI育成をそのAI自身に任せるようなもの。 人類が対応不能な知能を有するリスクはある。 Funeralism EducationParents leaving children's learning progress …

セーターと教授

同行の中年女性には品がある。 外国人のようだが、女房だろうか。 ところで、彼女が着るセーターが変色する。 黒が深緑色になり、やがてまた黒くなったりする。 全体は知らないが、少なくとも袖の部分。 なんだか大砲みたいな形だった。 さて、これから大学…

不意の停電

昔勤めた会社のオフィス。 年始の挨拶に協力会社の方々が来訪。 一列に並ぶ彼らへ小さなコップを手渡す。 養命酒に付いてるコップほどの大きさ。 中身は水のように透明な液体。 運転手もいるだろうに、お神酒らしい。 恒例の決まり事として 人数分だけ手渡さ…

棺桶ルーム

生き馬の目を抜く証券界の話である。 こんな夢を見るのは、眠る前に 翻訳物ノンフィクションを読んでいたせいだろう。 なぜかトレーディングルームに空っぽの棺桶が1基。 その表面はビロード風な柔らかい素材で覆われている。 天国に昇るほど大儲けするつも…

白いボール

調理場を連想させる狭い室内。 ただし、調理器具があるわけではない。 器具や道具らしき物が雑然と置いてある。 私の他に仲間が数人いたかもしれない。 間欠的に奇妙な現象が起こる。 2個1組の白いボールが空中に出現するのだ。 そのボールを反射的に捕ま…

合同女子会

女3人で仲良くレストランに入る。 女子会と言うやつ。 ところが、なんだか変。 他に客はいない。店員もいない。 場所を提供するだけの施設らしい。 仕方ない。持参のお菓子でも食べよう。 なんとなく話がまとまる。 そこへ、新たに女3人組が現れた。 合同…

ハンバーガー屋

ハンバーガー屋に入る。 キャンペーンをやっていた。 冷凍ものを注文すると、お得らしい。 ラップされ、レジ横にいくつか置いてある。 そのうちの二つを適当に指さし注文。 男の店員が対応。 代金はコイン投入機へ、とのこと。 手持ちのコインを適当に入れる…

ムー茶

都内らしき街をひとり歩いている。 「ムー」という名のお茶を飲みながら。 よほど喉が渇いていたのだろう。 2ℓペットボトルを持ち歩き、ときどきラッパ飲み。 ムーの自販機を街角で見つけた。 缶入り1本、90円。 「へー、ムーだって」 通行人の若い女が…

雀の学校

教室で外国語の授業を受けている。 英語のようなドイツ語のような。 外人教師は黒板の前で楽しそう。 ラップしながらダンスしてる。 生徒たち、黒板に書かれた文を歌うようにリピート。 音楽の授業で合唱してるみたいな。 まるで雀の学校だ。 やはり何事も、…

死者の見合い

これより葬式が始まる。 なぜか二組の仏の合同葬儀。 遺影と遺影が向き合うように置かれてある。 まるで、死者の見合いのよう。 コメディアンの演じるコントの趣あり。 さて、これより読経か,という頃合。 突然、けたたましくベルが鳴る。 なんだなんだ。 …

気持ち優先

引き継いだ会社を倒産させた元社長が起業した。 その新しい会社で働き始めたのだ。 だが、いつまでも経営は苦しいまま。 いくら努力しても採算ベースに乗らない。 疲れたので「今日はもう帰ります」と伝える。 すると、飲みたいのか、社長は先に帰ってしまっ…

尻拭きバイク

地域イベントの司会をやっている。 誰か功労者の祝賀会かも。 ただし、結婚披露宴でないとも限らない。 参加者は少なく、まったく緊張感なし。 とりあえず、与えられた役を粛々(しゅくしゅく)と務める。 スケジュール通りの進行。 偉くもなさそうな人たち…

見積り

恩人である元社長から電話があった。 「来てくれないか」 「はい。行きます」と約束。 なのに眠くて、昼寝してしまった。 遅ればせながら出かける。 途中、クルマで移動中の友人夫婦に出会う。 「送って行くよ」 買い物の帰りらしい。 近くに用があることを…

絵本を作ろう

僕らは仲良しグループ。 なかなか魅力的な個性が集まった。 かわいらしいの、才能あるの、楽しいの。 美人なの、ハンサムなの、カリスマなの。 話題になって、国王陛下もお気に入り。 今回、僕らは企んだ。 みんなで絵本を作ろうよ。 素敵な絵本を制作すれば…

街のサバイバル

インフラ整備が遅れた未開地だけでなく 街や都市においてもサバイバル術は必要だろう。 猛獣や病原菌など直接的な脅威は少ないものの 詐欺や誘惑など間接的な脅威は山ほどある。 甘えるな。欲かくな。 まず、生活費を確保しろ。 無理するな。考えすぎるな。 …

ガラスの包丁

オカッパ髪の姉と争っている。 それぞれ包丁を持ち、相手の包丁を奪い合うゲーム。 あからさまな殺意を姉から感じる。 決して遊びではない。 今回、たまたま姉から包丁を奪えた。 だが、安心できない。 それは透明なガラス製なのだ。 金属製の包丁と斬り合え…

銃撃戦

銃撃戦が始まった。 理由は不明。 挑発し過ぎたのだろう。 相手が悪い。 敵陣は近い。 弓矢も吹き矢も届く。 隠れる場所もない。 平均台を重ねたような柵はある。 ただし、敵陣から丸見え。 不思議だ。 なぜ一発も弾が当たらないのか。 たまたま狙われていな…

えこひいき

えこひいきする教師がおって なんだかんだ、あの子だけ。 特別視するのだ。 大事にするのだ。 その子以外はろくでなし。 ろくでもないのはおまえだろ。 まあ、わからんでもないけどな。 FavoriteThere is a teacher to favoriteSomehow, only that girl.Spec…

合同婚葬

結婚式みたいな葬式である。 金だ銀だ、いや銅だ錫だ、などと 冠婚葬祭場の職員たちが騒いでいる。 どちらも親に反対されて心中した二人を 合同で婚葬してしまえ、とは乱暴な。 「いやいや。そりゃ商売にし過ぎだろ」 そんな文句のひとつも出たかどうか。 え…

疑問の数々

コンビニみたいな店で働いている。 正直なところ、この店は儲からない。 普通に考えて、採算が合うはずない。 おそらく毎月赤字だろう。 なので、我々従業員の給与も少ない。 わかっているので文句も言えない。 それでも働き続けているのはなぜだ? 他にする…

宴会芸

宴会に参加している。 演芸大会みたいなイベント。 お笑いコンテストではない。 もっと自然発生的なもの。 とにかく、面白かった その演者の芸は最高だった。 久しぶりに大爆笑。 傑作だと思った。 ただし、内容は忘れてしまった。 演者の風貌も思い出せない…

漫画な数値

漫画を眺めている。 読みたいと思っていた漫画家の新作。 ただし、コマ割りは意識されない。 アニメ風な実写かも。 内容は近未来的な話。 特殊な才能の青年が主人公。 巨大システムの構築に従事している。 国家プロジェクトであろうか。 構成員の働きは数値…

少年と少女

欧米かどこか外国の話だと思う。 昔、学問の良くできる少年がいた。 末は博士や大臣どころではない、という噂。 この少年が通う学校に転校生があった。 少年と同じ学年の少女。 彼女もまた、なかなか学問ができた。 どのような経緯であったか この二人が試験…

検問

権威ある監視員から検問を受けた。 間延びした集団行動をとっていた時だ。 私は全体のリーダーというわけではないが この先頭グループではリーダー格だ。 効率的に説明する。 「我々は同じ中学の同窓生グループです。 たまたま皆でプールへ行き、その帰り道…

水色のクルマ

「あの水色のクルマに」 誰かが教えてくれた。 大物芸能人が乗っているはずだ,と。 何かをしたいというわけでもないのに おれはバイクに乗ってクルマを追いかける。 急なカーブが続く一般道路。 アクセルだけのスピード調整は難しい。 そのうち事故ってしま…

明るい笑顔

買い物帰りであったか。 マンション敷地内に入ったところ。 新たに転入した住人だろうか。 インド人の女の子が片言の日本語で挨拶してきた。 弟であろう男の子も一緒にいる。 彼女、久しぶりに会えて嬉しそうな態度。 だが、私には彼女の記憶がない。 ちょっ…