Tome文芸館 Annex

自作読み物を紹介。動画用朗読音声を常時募集。英訳はGoogle翻訳。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

すっとこどっこい

これこれ これはこれでございます それそれ それはそれでござんすか あれあれ あれはいけません ほれ いわんこっちゃない こうすりゃ こうなる そうすりゃ そうなる ああすりゃ ああなりますかいね ああ なるほどね まったくもって ごもっとも ごちゃごちゃ…

控えおろう

ただ言葉を並べるは 詩にあらず 言語の模様とでも呼ぶべきものなり たかが知れる お里が知れる 尻割れる あんたが何を観たか 何を読んだか 何を食べたか どうでもええ 知人 有名人でもなかりせば まず関心ござらん モノが陳腐とて 評価は楽しみか つまらんな…

劇は劇

かの演劇青年について考えていたのだ。これは大変なことになる。忘れてはいけない。メモしなければ。そんな印象を与えつつも 肝心の場面は舞台ごと消えてしまった。 所詮、劇は劇。 演じているうちが花なのよ。 「note」ひでさんが演じてくださった!Play is…

不安な会話

ある女と会話していたのだ。特定できないものの魅力的な女性だったと思う。また、自分自身も女性であるような気がする。それに対して、さして違和感はない。しかしながら、これ以上なにかを続けると 反社会的な結果を招くような不安を抱いている。そのなにか…

不審人物

教室の窓から裏庭へ出る。地面には事務機器や書類などが雑然と置かれ 運動会で使うようなテントが整然と張られてある。いつか見た震災被災地を連想させる。ただし、近くに人の姿はない。ここで小便するつもりになっている。実際にしゃがんで放尿を始める。グ…

未熟児

なにやら文化祭みたいなイベントに 参加させられている気配なのだ。 野外に特殊な本棚をポツンと置いて その引き出しの中を展示しているらしい。 本棚の下半分のさらに半分が自分の持ち分だが 残り下半分の半分の位置を勝手に入れ替えてしまった。 それで終…

芸術論

ここはヨーロッパのカフェみたいな場所。 言語はあいまいだが、それらしく 外国人と芸術論をたたかわせている。 一方の壁一面には、それをスクリーンとして 古めかしい白黒映画が投影されている。 画面には雨のような白い縦線が入っている。 音質も聴き取り…

休日出勤

学校の体育館のようでもあり 職場の工場のようでもある。休日に登校、または出勤している気分。自然災害か戦争でもあったのか 建物内はひどく荒廃していた。あるいは水没したのかもしれない。水もないのになぜか、そんなことを思う。二階の床の穴から階下へ…

縁者の宴会

酒を飲んで宴会が始まっている。親類縁者が集まっている状況からして おそらく法事であろう。ただし、旅館みたいな会場なので 町内会の小旅行みたいな気分になっている。そこへ不吉な知らせが入る。本家の誰それが倒れたとのこと。本家の老婆が酔って泣いて…

腕ライフル

学生気分で皆とわいわい どこかへ行くつもり。 途中、別の高校生の集団と交差する。 そこの男子生徒のひとりが僕に向け 指ピストルで撃つ真似をする。 それならば、と僕は片膝ついて 腕ライフルの形で撃ち返す。 変な人、と笑う女子生徒などもいて ちょっと…

刺し身のパチンコ

仲間の温かい目に見守られながら 傾いた黒い板の上に刺し身を並べている。板の大きさは畳一枚分くらいか。漆塗りの黒い木製のお盆を連想させる。上方から寿司のシャリであるか、または パチンコ玉のようなものが落下する手はずになっている。作業の途中、な…

女優の卵たち

演劇の千秋楽であろうか。 会ったこともなかったネッ友の女性が舞台に立っている。 「また次の舞台にも出ていただきたいな」 そんな言葉を国民的に有名な女優からいただいている。 彼女の嬉しそうな表情が遠目にも見える。 これはおそらく願望をともなう夢で…

色彩の魔法

紅葉の小道を歩いている。 魔法使いの娘にでもなったような気分。 前方には母親や姉たちが 他愛(たわい)なくお喋りしている姿が見える。 彼らを驚かしてやりたい。 近くを通りつつ、色彩の魔法を使う。 色とりどりの葉に指を触れると 大きさと形を変えなが…

アメ玉の碁石

公民館みたいな施設で囲碁大会があるという。碁会所のイベントみたいな感じ。会場は二ヶ所。お客さんがたくさん入場した様子。こちらの狭い会場では子どもらがゲーム機を操作中。どうやら違うゲームをやりたいらしい。「本会場にはセキさんが来てるよ」人物…

肉の塊

目覚めたら、太った女がいた。 まるで肉の塊である。 もてあそんでもかまわないような気がする。 実際、特殊な抱き枕みたいな感覚で抱きついてみた。 ところが、わきの下とか、あちらこちらに 排泄物みたいなものが付着している。 そこは避けなければならな…

雨の就職

無料で映画が観れる、という企画だった。 たしか、そんな話だった。 それで、地下鉄の入り口みたいな その建物の中にひとりで入ったのだった。 ところが、場末の雑居ビルの中という感じ。 よくわからないまま奥へ入ろうとすると 若い男に呼び止められた。 こ…

社内健診

社内で健康診断があるそうだ。 「コンタクトレンズの人は、ここで外してください」 そう言われ、レンズを外して受診しようとする。 ところが、外したレンズを入れておくケースがない。 とりあえず、キャップのフタでもなんでもいいから そこへ一時的に入れて…

身を焼く

昨晩は三回、それを焼きました。 その前の晩には二回ほど。 数を忘れたかもしれないので 少なくともですけど。 ちょっと風邪をひいたようです。 喉が渇いて咳き込みます。 花火に点火しようとして その位置だったか、向きだったか どうも根本的にまちがって…

唾を飲みなさい

靴下だったか手袋だったかを ちゃんと持参したことは成功だったのだ。それなのに、事態が進むにつれて 関係ない方向へと舵を切られてしまった。古い木造校舎みたいな屋内において 女の子の豊かでもない胸に手が触れてしまったのだ。故意でないから本人に怒ら…

クルマの整備

新宿にあるという自動車整備工場の話。ただし、実際に存在するかどうかは知らない。あくまでも話である。ここで知人がクルマの整備を頼んだところ なにやら手抜きみたいな不正が発覚したらしいのだ。それで店主が交渉して大事には至らなかったものの かなり…

身内の葬儀

身内の葬儀のようなのだ。しかしながら、誰であるかは判然としない。その証拠でもなかろうに さきほど動画化して投稿したばかりの 自作の読み物を朗読してくださった方がいらっしゃる。お会いしたこともなく、お顔もよく存じあげない。けれども、その人だと…

循環する情報

すべての情報は残せないという状況において どれをどのように残すかという問題なのだ。 情報は倉庫の奥で静止しているわけではない。 かなたへ押しやられ、忘れ去られる。 巡り巡って大いなる循環もする。 変容もしよう。消えもしよう。 生まれる場合もある…

ねむい

ねむいよ ねむいよ ねむ ねむい まぶたが あかない ねむ ねむい ほんとに ねむい とっても ねむい どうにも こうにも ねむ ねむい ねむ ねむ ねむい ねむ ねむい はるさんが動画にしてくださった!「note」yayaさんが演じてくださった! Sleepy I'm sleepy I…

不自然な自然公園

何気なく立ち寄ったそこは 管理された自然公園みたいなところ。林の中のはずなのに木立ちで区画されていて それぞれが部屋のように見える。丸太や切り株が山積みになった倉庫とか 明るい円形舞台のような場所もある。声の大きな男の人が誰かと話している。こ…

生身の知能

人工知能にとって「難しい」とはなにか という問題について考えてみたのだ。それで、つまりそれは 「選択肢が多い」ということではなかろうか。そのため、迷走してしまう。余計なまわり道をしてしまう。だから、効率よく選択肢を減らす努力 つまらんことを気…

糸が伸びる

実家で眠り、夜明け前に目覚める。持ち込んだ自分の荷物の中にポリ袋がある。そこから糸が伸び、障子戸の外へと引かれている。はて面妖な。糸の先は実家の居間にある家具へとつながっていた。起きて現れた母に事の真相を問いただす。「犯人は近所の誰それさ…

対戦前

将棋サロン、または将棋教室みたいなところ。大勢の客または生徒たちが勝手に無駄話をしている。開闢(かいびゃく)以来の天才と言われて久しい老棋士が さてこれより対戦してくれることになった。いわゆる生ける伝説の登場である。皆はビビってしまい、私が…

違和感

深夜、目覚める。マンションの寝室から出る。トイレで用を足し、キッチンで歯を磨く。顔を洗っているうちに共同炊事場になっていた。下宿の廊下から自分の部屋に戻る。なんだか頭がフラフラする。倒れるように万年床の上に崩れる。これはやばい。とにかく寝…

お湯栽培

最初は飲み屋のようだった。ところが、そのうち銭湯になる。それから、うやむやののち お客が割れた水中メガネを拾ったのだ。学生らしき拾い人が言う。「割れてなければ、あんなことができたのに」それを聞いて、画期的な実験が浮かぶ。穴のあいた水槽の底か…

格子状のシナプス

格子状の三次元空間において ある意識が一度にひとつ、またはふたつ ある格子点から隣り合う格子点へ移動するものとする。その意識は、ひとつ移動するとさらに別の格子点へ移る場合もあれば 元の格子点へ戻る場合もある。これら移動パターンには単純な周期性…