Tome文芸館 Annex

自作読み物を紹介。動画用朗読音声を常時募集。英訳はGoogle翻訳。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり相撲

小学校のイベントであろう。ここの小学生の父兄でもないのに なぜか運動会みたいなのに参加している。種目は徒競走のように駆け足で進む。これから相撲を取ることになった。だが、大人と子どもの対戦はフェアではない。それで、引率する教師に提案してみる。…

必要としない

私たちはさして豊かではない。けれど、差し迫るほど貧しくもない。なので 私はあなたを切実に必要とせず あなたもまた私を必要としないはずである。ただし 私にとってあなたは重要であり また あなたにとっても 私は重要であろう。持ちつ持たれつ ほどほどに…

幅の狭い諜報

家宅不法侵入とやらを実行中。ごく平凡な一般家庭だ。モノを盗むわけではない。情報を盗むのだ。諜報活動、いわゆるスパイ。ちょっとスリル。部屋の中から話し声がする。廊下で聞き耳を立てる。「だから、情報は盗まれる方が悪い」ふむふむ、なるほど。そろ…

Graphic Laboratory

Scratchにてプログラミング。旗をクリック。10 × 10 の組み合わせパターンをランダム表示。

言いわけ

僕は女の子と約束をして結局、それは破ったんだけどなんとなく遠くへ逃げてしまったんだ。なにか用事でも見つけたふりして見知らぬ街角を曲がったりして自分にまで嘘をついてね。つまり、言いわけをしていたわけさ。どうせ元に戻るくせにね。そして、十分な…

戸の隙間

小部屋の中にいる。共同で使う個室のようだ。さて、そろそろ出ようかな、と思う。すると、外に人の気配。縦長の隙間がある。外の様子が細長く見える。戸の隙間らしい。それを外側から開けんとする老女ありけり。あわてて内側から戸を押さえる。「中に入りた…

奇妙な門柱

窓の外、近所の人たちの話し声が聞こえる。久しぶりに会う男の声もする。勤めていた会社の協力会社の社長だ。昔、かなり世話になった。はて、なんの用だろう?私に用でもなければ、ここまで来るはずない。ところが、自転車に乗って去ろうとしている。呼び止…

娯楽的特異点

そう、こんなふうに文章が並んでいたのだ。ただし、その配列からして私が書いたものではない。うろ覚えだが、ほとんど会話文の羅列だった。眠る直前まで朗読を聴いていたせいだろう。Wi-Fi(ワイファイ)とやらで、枕もとのノートパソコンから動画音声を拾え…

汽車の旅

やわらかなタッチのアニメ映画を観ている。若くもない男女が主人公のようだ。ふたりは蒸気機関車の屋根の上に乗って移動中。ただし、煙は白くて少ない。高燃費なのか、理想化されているのか。明るくのどかな田園風景が背景を流れる。どうやら目的地は決まっ…

Crazy Dancer

Scratchにてプログラミング。旗をクリック。現代音楽風な演奏と狂ったダンスが始まる。

ニンニク酒

テレビ番組の取材のようだ。落ちぶれたかつての人気男性グループが飲み屋でライブをやっているとのこと。このような取材があること自体テレビ局の落ちぶれ具合を示してないか。一方的に見せるだけの装置なんか邪魔。双方向のウェブ端末に敵わない。そんなつ…

砂糖ちゃん

あの人から電話があった。本日投稿した記事についての問い合わせだ。あまり深く考えずに返事をする。「ええと、あれは『砂糖ちゃん』だったかな」「わかりました」それだけで解決したようなので、あわてる。「いや、ちょっと待ってよ。違うかも」今日やった…

みかんの皮

久しぶりの印刷工場である。ここはシール物の抜き部門。昔は刃を埋めた木の板で打ち抜いていた。今はNCと呼ぶのか、数値制御された針のようなドリルで切るように抜いている。従業員の姿はない。はて、休憩時間だろうか。完全自動化されたわけではない証拠の…

そこにいない

だめ だめ いくら探したって 無駄さ 見つからないよ 影も 形もないよ だって 僕は そこにいない そこにいるのは 僕じゃない 少なくとも 君が望むような そんな僕は はるさんが演じてくださった! I Am Not ThereNo no How much you'd search for me is usele…

家電愛

家電を愛する野郎どもの物語なのだ。好みとか趣味じゃない。まさに家電を性的対象とする輩。それはつまり、家電を用いた自慰では?さような問い合わせ、あるやも知れぬ。それ言い出したら、普通の恋愛なんて異性を用いた自慰でないかい?ふん。まあいい。頭…

アプリ開発

携帯端末のアプリを開発した。いや、まだ開発途中である。温度センサーによる気温変化データを解析して特殊なゲームができるらしい。あるいは携帯端末の外ケースの開発かも。なぜなら、ソフトのことは詳しくないから。つまり、ガセネタ?そう思われても仕方…

Necklace Permutation

Scratchにてプログラミング。① 旗をクリック。② 珠の数を選んでクリック。③ 猫が鳴き、数珠の組み合わせを表示。自然数の単独または一連の合計により1から順番に最大数まで表す数珠順列の配置を珠の個数が4~7個の場合のネックレスとして表す。7個の場合…

駅前野球

駅前ロータリーで野球をやっている。クルマを締め出して試合をしているのだ。うちの打線、なかなかなもの。スーパー跡地へ次々と打ち込む。いや、違う。その手前だ。悪くないが、ちょっと惜しい。スーパー跡地まで届いたらヒットは確実。ランニングホームラ…

相場を読む

コネやツテは大事 だから 人間関係は大事 出しゃばるなかれ本性 問われるほどほどに手を抜け 足も抜けすべきはする すべからざるはせぬ 目論見を外せ わからず屋はいる周囲を見渡せ 負けるが勝ち興味なくとも相場くらい 知っておけ 自作自演。 Read the Mark…

髪を燃やす

ほとんど理解できもしないまま寝ながら英語の朗読を聴いていたのだ。どうやら「若草物語」らしい。それらしい場面はたまに浮かぶもののさっぱり物語の進行がつかめない。途中で諦めて眠ることにした。耳からイヤホンを外す。ノートパソコンの電源を切る。だ…

私たちは

良かれ悪しかれ私たちは込み入った関係の中にいる。埃まみれの約束でつながれ 無線通信の網に囚われている。こんなはずではなかった。もっと自由になるはずだった。だが、いつの間にやら 怪しげな機構に組み込まれ 理不尽なルールに縛られている。頼らざるを…

玉子焼き装置

親族集まり、円形舞台の上においてある厳かな儀式が営まれている。葬式のようだが、それらしき祭壇は見当たらぬ。坊主いなければ、遺体も遺骨も位牌もない。進行役の黒服の男から玉子焼きを内蔵する三角の装置を手渡される。奇妙な構造。玉子焼きの甘い香り…

体操の発表会

これから体操の発表会。僕たちは就学前の子どものようである。僕は低い跳び箱を使った演技を披露する。拍手とともに意外な好評を受ける。こういうこともたまにはあるさ。とりあえず当面の責任は果たした気分。他のみんなはどうであろう。緊張した男の子が平…

司書へ指摘

たくさんの書架にたくさんの本。本の返却のため、図書館に来ている。ふと、疑問を感じる。美術ジャンルの本の配置がおかしい。西洋画家全集の一部なのに2冊しかない。それも大きな本と本の間に隠れている。その時、女性職員の声がした。「あるはずの本が見…

不審者 現る

固定電話が鳴った。「あのですね、今、変な人が来て」古いマンションなので水道を調べたい。と、家の中に入りたがる男が現れたそうだ。なんだ、そいつは?取り急ぎ、現場へ向かう。入室を断られ、階上へ行ったそうな。階段の上から言い争う声。ジャージ姿の…

やるべき一覧表

オフィスで打ち合わせをしていたような、いないような。ともかく同僚の一人が掲示板に紙を張る。あちらこちらに空白部分が目立つ。漫画の吹き出しのような囲み線も引いてある。やるべきことの一覧表だとか。これによると、提出すべき企画書のアイデアを早急…

また負けた

負けた 負けた また負けた 悔しい 悔しい 悔しいなああ ああ なぜ勝てぬ 弱いから? 下手だから? 才能ないから? 体力ないから? すぐ飽きるから?経験不足だから?それとも 人間だから?ああ ああ 悔しいな人工知能にゃ もう勝てぬ はるさんが演じてくださ…

Tome Museum

Scratchにてプログラミング。 旗をクリック、一覧表示。 絵を選んで、クリック。 スペースキーまたは→キーで次の絵を表示。 ←キーで前の絵を表示。

今すべき事

広くあれど、世間は有限なり。ほどほどに我慢せねば成り立たぬ。個における善、集団における善ならず。逆もまた真なり。忌み嫌えど、死は必要悪。老いや病、事件事故、また然り。貧困は、偏った富と贅沢より出ずる。正当なる権利の犠牲者として。一面の理屈…

新しい工作機械

金属加工の工場で働いている。おもに旋盤を担当。部分的に回転軸の異なる特殊な加工を先輩より教わる。長年の技術的な疑問が解けた気分。やがて、新しい工作機械が入った。旋盤でもフライス盤でもない。回転せずに左右往復運動を繰り返す。操作方法を把握し…