よく斬れる剣であった。竹や木など、風のように斬る。岩や骨なら、水のように斬る。そんな剣が舞い始めた。畜生も大臣も、おかまいなし。首がとび、血潮がはねる。森は荒野、街は屠殺場となる。「この世に切れぬものなし」舞いながら、剣は豪語する。「いや…
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