行き交う人の姿もない夕暮れ近い外人墓地。墓石の列が夕日に赤く染まっていた。そのひとつの白い墓の手前で私は美しい指輪を拾った。 「ねえ、お願い。はめて欲しいの」ふと、そんな声を聞いたような気がした。 ふざけて左手の薬指にはめてみた。不思議なく…
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