冬の浜辺の 砂に埋もれた人形を 繰り返し撫(な)でるは 波の白い 手と手と手服汚れ 髪乱れ 腕千切れ それでも唇は 奇妙に微笑(ほほえ)んでいる持ち上げれば 細き首は折れ ガラスの目玉 ボトリと落ちる 傷心の君を 胸に抱(いだ)けど 灰色の砂 ただ零(こぼ)れる…
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