船は流されていた。計器に教えてもらうまでもない。それは体感でわかる。船長は甲板に立ち、遠くへ目を凝らす。東の水平線の上に黒い断崖が見える。あんな方角に陸地があるはずはない。断崖ではない。あれは波だ。大波。いや、津波だ。最大級の大津波だ! な…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。