大都会。立体交差の高速道路。その上をラクダの商隊が進んでいる。長い行列を作り、整然と歩み続ける。クルマにとっては大変な迷惑だ。ドライバーが怒鳴っても通じない。どうやら言葉が理解できないらしい。砂漠の民であることは確実である。耳が毛だらけ。…
もしも蚊が幽霊なら 気になって気になって 眠れない。潰しても潰しても潰しても遠く近く聞えるあの羽音。疲れ果て灯りをつける。どこにも蚊はいない。背筋に寒気が走る。なにしろ季節は冬なのだ。 もしも星が幽霊なら ほとんど誰も 気にしない。さまよえる幽…
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