裏山の畑に妖精が生えた。トンボの羽、ハチドリの口、リスの尻尾。妖精でないとしても、野菜でもない。畝(うね)にきちんと並んで生えていた。ニンジンの種を蒔いたはずなのに。「どれ。一本、食べてみるか」引き抜くと、妖精は悲鳴をあげた。根元から赤い雫(…
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