夜が始まって夜が終わるまでのどこかで彼女は跡形もなく消えてしまった。すうっと音もなく切り開いた夜の隙間からするりと音もなく抜け出たかのように。「逃げたのではなく、隣の部屋に移動しただけ」そう言わんばかりの鮮やかな手口。彼女に見えて僕には見…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。