雑木林を抜けると、ちょっとした広場があった。近所の子どもたちの遊び場だった。寺の裏山なので、墓場から続く小道もあった。この広場の端に小さな家を建てた。丸太や枯れ枝で組んだ掘っ立て小屋だった。ささやかながらも、秘密基地なのだった。あれは梅雨…
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