大きな屋敷である。長い廊下がどこまでも続き その両側には等間隔に扉が並んでいる。私は、丸い金属環を片手に持っている。己の尻尾を噛む蛇の意匠が施されたそれは 取っ手の穴を串刺しに、いくつかの鍵を携えて離さない。私は、あるひとつの扉の前に立ち、…
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