道端の草が小さな花を咲かせた。派手でもなく、鮮やかでもない。地味で淡い色の花だった。「おかしなところに咲く花もあるものだ」散歩中の紳士が呟いた。「喜んで咲いてるわけではありません」小さな声で小さな花が言い返した。「おやおや。かわいらしい声…
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