旅果ての地は、壁の前だった。かすむほどの長さ、めまいするほどの高さ。おそらく鳥でさえ越えられないだろう。こんなもの、いったい誰が築いたのか。拳で壁を叩いたら、ため息が出た。地面を叩くような感触だったからだ。さて、どうしよう。諦めて帰るしか…
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