山の斜面をひとり歩いていた。家族の待つ家に帰るためだった。岩がむき出しの不安定な足場が続く。土砂崩れの跡かもしれない、と思った。滑って転ばぬように注意が必要だった。帰り道をまちがえたような気がしてきた。いくら歩いても家が見つからないのだ。…
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