藍色(あいいろ)の東(ひんがし)の空の裳裾(もすそ)より 瞼(まぶた)に切れ目を入れるよう 物憂げな夜明けを装いつ 薄紅(うすくれない)に燃ゆる霧の丸帯(まるおび)は 仕留め損ねた大蛇の如く 山並みを避け 谷底を這い 樹林の陰影と絡まりながら もう二度と逢う…
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