古い屋敷の裏庭は林になっていた。その奥に土蔵があり、少年と少女が監禁されていた。少年は明かりとりの窓を見上げていた。ただ黙って見上げていた。窓の下では少女が本を読んでいた。少女は読書が好きなのだった。書物と食物には不自由しない。毎日、番人…
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