静かな砂丘に月のぼり 娘のように老婆は眠る 藍色の夜空に紫の雲ながれ やや欠けた月は髑髏(どくろ)のよう 置き去りにされた古き戦車の 車輪に結ばれし老婆の髪 あてなき旅の途中か 貧しき群衆が視界を横切る 先頭に立つ老僧の法衣は破れ その眼は人形のよう…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。