大きな森の端っこに小さな木の扉があった。犯罪者の指紋みたいな美しい木目。呼び鈴はなかった。おれはノックしてみた。「どちら様でしょうか?」かわいらしい声であった。「狼ですが」扉の向こうでなにか倒れたような音がした。「狼ですって?」「はい。狼…
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