往来を歩いていると 刀の鞘(さや)を足蹴にされた。「無礼者!」と斬り捨てようとしたら 武士の魂たる刀がなかった。鞘の中身は竹光(たけみつ)である。魂なき入れ物だけ飾っておれば 侮辱されるは武士として当然の報い。そもそも斬り捨てようがない。食うに…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。