絞首台の階段は俗に十三段と言われる。が、実際のところ、その段数は定まっていない。その証拠に、今おれがのぼった階段は十六段だった。百八段くらいあってもいいのに。それにしても、情け容赦ない。こういう形で死を迎えるとは想定外だった。落し戸の上に…
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