敷物のような印象もあるが、それは古い書物のように細紐で綴じられていた。途中で切れそうなほど紐がよじれている。結び目を解きながら端から引き抜こうとする。ここで兄になにか言われたが、忘れてしまった。さて、おれはなにをしているのだ。こんなことし…
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