最初は古書店のようだった。知り合いの女性が立ち読みしている。「変な本を読んでいるんじゃないだろうな」冗談めかして声をかける。「あら、ごく普通の本よ」なるほど、隙間の多い本棚には立派な装丁の夏目漱石全集くらいしかない。物音したので二階へ上が…
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