一台のトロッコに男三人が乗っている。
そのうちの一人が俺だ。
目の前の二人は裸で抱き合っている。
たくましい筋肉。
日に焼け、汗ばんだ皮膚。
片方の男と視線が合ってしまう。
ひどく暑いはずなのに寒気がした。
「俺に触れるなよ」
一言注意しておく。
「もし触れたら?」
「おまえを刺してやる」
なぜか手に万年筆を持っていた。
そして、なぜかキャップが外れない。
男はニヤリと笑う。
「いいとも。刺してみな」
元「koebu」宏美（ろみりん）さんが演じてくださった！
A Trolley
Three men are on a trolley.
One of them is me.
The two in front of me are hugging naked.
Strong muscles.
Sunburned, sweaty skin.
I look in line with one man.
It was terribly hot but I felt cold.
"Don't touch me."
I take note of him.
"What if I touch you?"
"I'll stab you."
For some reason I had a fountain pen in my hand.
And the cap doesn't come off for some reason.
The man smiles grinning.
"Okay. Stab me."
