どこかからどこかへ向かわんと 歩行者天国のような街中を歩いている。選挙の投票前の時期らしく 市場のように多彩な政党の大売り出し。優しさの人情に訴えるおばさん候補、正義に燃えるなんたら主義のおっさん候補、あやしげな教義を信奉する新興宗教の候補…

喉が渇いていた。それでサイダーでも飲もうとして ガラス瓶を持ち上げたのだと思う。ところが、どういうつもりか 中身の炭酸ジュースをゴミ箱に注いでしまった。ああ、なにをしているのだ。これはいけない。なんにもならない。ゴミ箱が汚れていたのは知って…

オフィスで深夜まで残業している。社長が帰社した。会長が亡くなり、葬儀の帰りらしい。社長と顔を合わせたくない。デスクの下に隠れる。なぜか鼻血が止まらないのだ。鼻の下にみっともなく血がついているはず。ところで、ある社員が不正会計をしていたとい…

髪をとかしていたら、偶然にも先端が丸まって 丸の中に数字の60みたいな形になった。 「わあ、これはすごい」と喜ぶ。 近くにいた知り合いの女の子に見せると 「面白いね」とほめてくれた。 それで記念として写真に残したくなって その子に撮影をお願いする…

なかなか込み入った経緯（いきさつ）あるにもかかわらず 前半部分、ことごとく忘れてしまった。 なんでも仲間と一緒に部屋の中で 共同作業をしていたことだけは憶えている 途中、宅配便でプラモデルが届く。 それはトラックの後部車輪から続く連結パーツ。 …

昔々、空を浮遊するマニアがいたそうだ。乗り物は定かでないが おそらく気球のようなものであろう。それで彼は、とんでもない高さの上空に 丸くて透明なテントを張り、そこで寝起きした。信じられない気持ちでいっぱいである。 そして今、傾いた屋根の上に布…