昔、いろんなものが好きだった。
たくさんありすぎて数えきれないほど。
なのに、いつの間にか、それらは
輝きを弱め、消えかけ、忘れられている。
そして今、ほとんど失われてしまった。
たとえ、あまり好きでないとしても
あれこれ手を加えるうちに
いくらか好きになることはある。
そういうのを「空想」と呼んだりする。
あるいは「創作」
または「夢」かもしれない。
実際、そうするのが好きだったから
あまり気にしていなかった。
ところが、それすら失いそうな予感が
今、それをしていながらするのだ。
なにも浮かばない。
好きなものがまったくない。
だとしたら怖い。
とても怖い。
怖くて、怖くて、しかたがない。
自作自演。
Favorite Things
Once upon a time, I liked all sorts of things.
There are too many to count.
Yet, before they knew it,
they dimmed, vanished, and forgotten.
And now it's almost lost.
Even if I don't like it very much,
I'll get some liking over the course of that.
Such things are called "fantasies."
Or maybe "creation" or "dream."
In fact, I didn't really care
because I liked doing so.
However, I have a feeling that
I'm going to lose it even now.
Nothing comes to mind.
I have nothing to like.
If so, I'm scared.
So scared.
I'm scared, scared, I can't help it.
