駅のホームを歩いていた。
下車した記憶ないので、おそらく
これから乗車するつもりなのだろう。
連れの友人が指さして言う。
「あれ、T君じゃないかな」
線路を挟んだ向かい側ホームに外国人の集団。
そこに懐かしの同窓生がいるらしい。
T君は目立たない男で、あまり親しくなかった。
もっとも親しくなかった同窓生と言えるかも。
ことさら会いたくもなかったので
たまたま物陰に隠れた位置で立ち止まる。
「やあやあ、どうしたんだい？」
「おやおや、こうしたのさ」
みたいな再会の挨拶をする友人とT君。
チラリと覗き見るに
T君らしき人物は髪を金色に染めている。
よく見ると、T君の仲間も染めた金髪で
日本人でないとしても、白人ではなさそう。
友人は僕と一緒だと説明している。
これでは隠れ続けている意味がない。
はるさんが演じてくださった！
Blond Mr. T
I was walking in the station home.
I do not remember getting off,
so it probably is planning to get on from now.
A companion friend points out.
"He is not Mr. T?"
A group of foreigners on the opposite side across the track.
There seems to be a nostalgic alumnus there.
Mr. T was an inconspicuous man, he was not very friendly.
It might be said that he was not the closest alumnus.
I did not want to see him so much,
so I happened to stop at a position hidden behind the scenes.
