私はしおり。
名前じゃない。
本の隙間に挟む あれ。
どこまで読んだか
目印にするだけの あれ。
私に名前なんか あるはずない。
私なんか なんでもいいのだ。
なんとなれば そのへんの
輪ゴムでも なんでも かまわない。
薄っぺらで 軽くて 小さくて
あってもなくても 気づかれない。
折れても 欠けても 破れても
落としてなくしても 気にならない。
本のページとページの間に
あまり目立たず 大人しく
黙って ひっそり
死んだように 控えているだけ。
それがしおり。
それが私。
しおれそう。
元「koebu」ロンチーさんが演じてくださった！
元「koebu」宏美（ろみりん）さんが歌を合わせてくださった！
「宇宙ゆく船」たけだ あかりさんが演じてくださった！
Shiori's Feelings
I am Shiori.
It is not a name.
Put in the gap of the book, that.
Just to make it a landmark to what extent you read it, that.
I can not have a name.
I do not care anything.
In any case, that rubber band of anything is OK.
It is thin, light and small,
and it can not be noticed even if it is not.
Even though snap, chip, torn, or dropped,
nobody cares.
It is not so conspicuous between the book pages,
silent, unremarkable, just like being dead.
That is Shiori.
That is me.
It seems to get wilted.
