Tome文芸館 Annex

自作読み物を紹介。動画用朗読音声を常時募集。英訳はGoogle翻訳。

暗い詩

もういやだ

いやだ いやだ もういやだ こんな毎日 やってられるか やってられん 来る日も 来る日も クルクル パー おんなじことの 繰り返し いやだ いやだ もういやだ おい おい おまえ なにやっとるか ふざけるな いいかげんにしろ 逮捕する 元「koebu」宏美(ろみりん…

どこにある

あなたの夢は どこにある お山の上なら 鳥になれ 飛んで 飛んで 捕まえろ 飛んで 飛んで 捕まえろ 重くっても 放すなよ あなたの愛は どこにある 海の底なら お魚に 潜って 潜って 飲み込もう 潜って 潜って 飲み込もう 苦しくても 吐くなよ 自作自演で歌っ…

人が落ちる

人が落ちてきて、人が落ちてゆく。 視界の上から現れ、視界の下へと消えてゆく。 いく人もいく人も、黒い雨粒のように。 いろいろなしぐさや表情で。 みっともないくらい手足をばたばたさせたり 泣いたり、笑ったり、怒ったり。 ああ、騒がしいこと。 窓を閉…

違うんじゃないの

あんた ちょっと それ 違うんじゃないの? あれだから これはダメみたいなこと 言うけどさ それ おかしいよ。だって そりゃまあ あれは あれで あるけどさ でも あれだけが あることのすべて じゃないんだよ。あんた 今 あれの周辺しか 見えてないでしょ? …

やさしさの

やさしさの いとわしく いまいましくも ありぬるを ここちよし とするふうちょう まかりとおりて えもいえぬ ひらひらの ふりるつけ よていちょうわの あまきゆめ べたべたべたと みさかいなしの おこちゃまあつかい たえがたし やめておくれな がまんもげん…

負けたくない

「おまえみたいな奴には負けない」とかぬかす奴には その理由はなんであれ 絶対に負けたくない と思った。 自作自演。 I Don't Want to LoseFor those who say, "I can't lose to someone like you," I thought I would never want to lose, For whatever re…

ねじ曲がる

曲がり 曲がって 脚が曲がり 背が曲がる。腰も曲がって 姿勢どころか 根性までも ねじ曲がる。ほうら もう 真っ直ぐには 生きていけない いられない。弱り 縮まり 苦しく 痛い。うっかり忘れ ばったり転ぶ。情けない。やり切れない。聞く耳持たない。頑固に…

やりたくない

やりたくないことをやらねばならない状況というのは 本当にいやなものだ。いやな状況から逃れるため、つい人はやりたくもないことをやってしまう。されど諸君、本当にやりたくないことは決してやってはいけない。やるくらいなら、逃げろ。抜け道を探せ。言い…

ヤメロ

ヤメロ ヤメロ ヤメルノダ 今 問題ハ 何ヲスルカ デハナイ 何ヲシナイカ デアル スベキコトハ スデニ決マッテイル 決マッテイルコトヲ マズ スルノダ 残サレタ時間ハ アトワズカ ロクデモナイコトヲ ヤッテイル場合デハナイ サア 今スグ ソレヲ ヤメルノダ …

水族館

僕たちは水槽の中にいる。水槽は水族館の中にある。天敵はいない。空腹になることも滅多にない。僕たちは泳いだり這ったり 眠ったりする。今日を心配する必要はない。明日を夢見ることもない。僕たちの世界は閉じている。永遠のように閉じている。 元「koebu…

狂ったクロック

狂った クロック 狂った クロック ボーン ボーン 短針が 長針追い越す 長針 怒って 逆回転朝が夜で 夜が昼 昼が朝で 朝が今日今日は明日 明日は昨日 昨日はどこだ? てやんでえ すっとこどっこい おととい 来やがれ! 狂った クロック 狂った クロック ボー…

アンインストール

アンインストール アンインストール 君はいらないアンインストール だって君は 付いてきた 用もないのに 呼んでもないのに 付いてきた 勝手にインストールされていた へっ あっちへ行けよ うざいんだ アンインストール アンインストール インストールするの…

夜光虫

夜の波打ち際 寄せては返し 浮かんでは消える 緑色の 不思議な光が あなたの髪を ゆらします 昼の赤潮 夜になれば 夜光虫 美しく 妖しく 華やかに 暗き海の幻想か 心惑わす イルミネーション あの哀しき伝説の 人魚姫と 見まごうばかり 水死体 元「koebu」ya…

だからなんなの?

いやいや。あんた、たいしたもんだね。じつに ご立派。あんなこと 普通の人には まず真似できないよ。それどころか、ひょっとすると 世界中であんたしかできないことかもしれない。うん。その可能性はあるね。正直、すごいと思うよ。いや、ホント。まあ それ…

お話にならない

あれには まったく腹が立つ。 あんなのがまかり通るようでは お話にならない。 「やってられるか」である。明らかに おかしいでしょ。まちがってるでしょ。法律がなんですか。そんな法律こそ おかしいでしょ。横暴ですよ。筋が通りませんよ。帰ってください…

どうにもならない症候群

残念ながら どうにもならない いまさら手遅れ どうにもならない どうにも こうにも どうにもならない どうにもならない症候群 あれこれ諸事情 ございましょうが どうにも こうにも 手の施しようが ございません たとえ諦めきれずとも 諦めていただくほか ご…

潔癖症

「いやっ!」と言っては 消す。「不潔っ!」と言っては 消す。「きらいっ!」と言っては 消す。潔癖症は 悪しきを消すが善きも消す。消すは 殺すに よく似たり。 自作自演。 Fastidiousness"No!" You say and erase."Dirty!" You say and erase."I hate you!…

生身の重さ

生身のあなたに 生身で触れること ためらわれてしまうは その重さ 簡単には消せない。完全にはリセットできない。 羽根の軽さが 鉛の重さに なる瞬間 元「koebu」yayaさんが演じてくださった! Raw WeightTo touch you in real life,The hesitation is the w…

人間のクズ

おまえはクズだ 人間のクズ いらないどころか 邪魔で 迷惑 ここから消えろ どっかへ行っちまえ そう言われたくないがため そう思われたくないがため ただただ そういうふうに 生きておるのか おまえは 自作自演。 Human WasteYou are a wasteHuman wasteFar …

あごに汗 うなじに汗の その汗の したたるままに むねにポタ ももにポタ ポタポタ ポタリ ポタリ ポタ うすくらやみに 君のゆれる 元「koebu」月之兎さんが妖しく歌ってくださった!元「koebu」宏美(ろみりん)さんが歌を合わせてくださった! SweatSweat o…

洗い髪

真夜中 濡れた髪がまとわりつく。ぬらぬら胸を撫で わき腹を這い 両腕をねじりあげ 後ろ手に縛られる。両脚は みじめな形に 拡げられている。口は塞がれ 首はきつく絞められ 声は出せず 息もできない。曲げられた背骨の きしむ音。深く侵入する感触の股間。…

こんなんじゃない

これじゃない それでもない 求めているのは こんなんじゃない Hey! 違う 違う だめだ だめおそらく ここにゃ あるまいよ 他を あたろう 旅立とう きっぱり さっぱり 諦めて 新天地を めざそうよ Hey! ただでさえ 才能ないのに 余裕もない 残された 時間は…

痛い目

ねえ 君 たまにはね 痛い目にあうのも いいもんだよ 失恋する とか 悪酔いする とか 仕事で失敗する とか 土砂降りの雨に濡れる とか こんなこともあるさ と そんなにうまくはいかないんだ と 調子に乗ってはいけないんだ と おれはバカなんだ と 自覚して …

頭ん中のクモ

朝まだき 眠りもならず 起きもせず うつらうつらと まどろめば ざわざわ ざわわ ざわざわと 頭ん中に クモの這う koebu」宏美(ろみりん)さんが歌を合わせてくださった! Spiders in My HeadEarly morningI will not sleep nor get upIf I doze in the wave…

燃えるライオン

たてがみが燃えるのではない 燃えあがる炎が ライオンのたてがみなのだ 駆け抜ける草原さえ 燃えている 灼熱の太陽から降り注ぐ 火の雨 雨宿りできる安息の木陰は どこにもない 黒煙を噴きあげ 燃えながら流れる 油の川 涙の川なら 手足縛ってでも 溺れてみ…

ガツンと

あいつらを やっつけられないものか。自分の都合だけで勝手なことをぬかす あいつらこっちの迷惑など気にもかけない あいつらあのろくでもない どうしようもないやつらを テッテー的に それこそ完膚なきまでに ガツンと やっつけられないものか。 元「koebu…

重いもの

重い 重い 頭が重い 眠ればいいのに 考える 重い 重い 義理が重い やりたくないのに せにゃならん 重い 重い 愛が重い ほっときゃいいのに 気にかかる 「ゆっくり生きる」はるさんが動画にしてくださった!元「koebu」yayaさんが演じてくださった! Somethin…

白き爪

君がその 腕の先の 手の肌の白さより 白き爪 伸びて 伸びて 伸びきって 我が黒き 曲がった背に突き刺さり 潜るがごとく どこまでも 深く 鋭く 喰い込みて その傷口の 赤き血の にじみ したたり とめどなく 君があえぎ すさまじくまた悩ましくも ありぬれば …

堕天使

あの灰色の濁った空から この腐った大地に たくさんの たくさんの天使たちが 乱れ 汚れ くたびれはてて ボタボタ ボタボタ 堕ちてくる。 かつての純白の衣や 張りのある翼 清き肌も 今はもう 面影さえなく その虚ろなる眼(まなこ)は 死魚にも似たり。 ああ …

笑っちゃう

それはそれは まことに悲惨な事件なのであって 決して笑い事ではない とは 思うものの なんだか とっても おかしくて つい 笑ってしまった。すると それを「不謹慎だ」と 怒る人がいて それもまた なんだか おかしくて ついつい 笑ってしまった。なぜだろう…